中東では3社目となるオマーンエアの加盟
かねてから準備が進められてきた「オマーンエア」のワンワールド加盟が、2025年6月30日に正式に実現しました。
これでワンワールド加盟航空会社は15社に。
中でも中東エリアの加盟航空会社数が3社に。
元々、中東エリアはアライアンス未加盟の航空会社が多いエリア。
世界的に路線網を持つ「エミレーツ航空」「エティハド航空」も未加盟ですが、そうした中で中東3大航空会社と言われる「カタール航空」は、ワンワールドに加盟済み。
なので、中東ではワンワールドが強めでしたが、「オマーンエア」の加盟で、加盟航空会社数でも中東ではトップになる感じ。
日本路線未開設なので、使いやすさはない…
就航路線を増やしている「オマーンエア」ですが、ワンワールドに加盟したと言っても、影響は限定的と言えそう。
現状、路線網は増えていますが、欧州・インド路線がメイン。
アジア・アフリカ方面の路線は少なく、日本へも未就航(開設意欲はあるらしいですが)。
日本在住だと、バンコク~マスカットか、JAL便でドーハに出てマスカットか。
この2択ぐらいでしか使い勝手が思い浮かばないし、後者なら別に「カタール航空」で充分ですからね。
これでJALとのマイル面での提携が始まる訳ですが、JALマイレージバンクでは、特にまだアナウンスが出ていない状態。
グループのプレスリリースは出ていますが、特典航空券への必要マイル数や、フライトマイルの積算率などは未発表。
ワンワールド加盟とほぼ同時に、こうした部分もアップデートされるとばかり思っていただけに、やや肩透かし。
ただ…
まぁ、日本在住者だとワンワールドに加盟したと言っても、そこまで一気に利用者が増える訳じゃないでしょうからね。
次の加盟候補は…?
ただ規模的にスターアライアンス・スカイチームの後塵を拝するワンワールドなので、加盟航空会社が増えたと言うのは、喜ぶべきなのでしょう。
他の2つのアライアンスに対して、中東エリアでのプレゼンスも上がりますし。
また何気に緊張感が絶えない中東エリアにおいて、オマーン(特にマスカット)は、影響を受けにくいと言うのも(地理的にも政治的にも)、プラスかも知れないですね。
これでとりあえず、ワンワールドは加盟予定の航空会社がゼロに(アラスカ航空と経営統合したハワイアン航空の加盟はありますが)。
一応、台湾の「スターラックス航空」が加盟を表明していますが、まだ自社での規模拡大を目指している最中で、いつになるのかは未確定。
ヨーロッパ線が開設されてからになるのかな…?とは思いますが。
たださらにその次に控えている航空会社がない状態。
LATAMを失って以来、南米の加盟航空会社がないので、この辺りは欲しいところですが、めぼしい航空会社も少なく、アフリカも「ロイヤルエアモロッコ」だけなので、サハラ以南には加盟航空会社がゼロ。
「ルワンダ航空」が「カタール航空」との提携を片手にワンワールド入りを狙っていると言う話もありますが、これもまずは経営が安定しないコトには…と言う感じ(ただ加盟したらかなり嬉しいニュースですけれどもね)。
さて…
ワンワールドの次の一手はどうするんだろう。
いよいよ「中国南方航空」の加盟を狙うのかどうか。
ただキャセイを失う可能性があるのは、もったいない。
でもやっぱりアメリカ・中国・インドと人口が多い国の中で、ワンワールドはアメリカにしか加盟航空会社がないのは、やっぱり弱いんだよなぁ…と。
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