スカイチーム脱退後の個別提携も幕
旧アリタリア航空の「ITAエアウェイズ」。
経営不振から、ドイツのルフトハンザグループの傘下に入り、その結果、それまで加盟していたスカイチームを脱退。
今後は、ルフトハンザグループ各社が加盟しているスターアライアンスへの加盟が予定されている訳ですが、スカイチーム脱退後も、一部のスカイチーム加盟航空会社とは個別の契約を締結して、マイルを貯める・使うなどの特典が得られる状態でした。
が、いよいよその個別提携も終了する動きが出てきました。
まず先陣を切って、2025年9月1日に「デルタ航空」との提携が終了するコトが発表になりました。
2025年8月31日までに交換・発券が完了している特典航空券については、発券日から1年以内の搭乗であれば、有効とのコト。
個別提携を残す関係があるのか?
まぁ、早かれ遅かれ終了になる動きだった訳で、特段、驚きもないですかね。
特にスターアライアンスには、「デルタ航空」のライバルになる「ユナイテッド航空」が加盟している訳ですし。
逆に、スカイチーム加盟航空会社の中で、個別提携しているモノが、全て終了になるのかどうかが気になるところ。
まぁ、完全に終わりそうなのは、欧州域内でバッティングするエールフランス-KLMだとは思いますが、それ以外だとどうなのか。
でもスカイチーム加盟航空会社で、スターアライアンス加盟航空会社と被らず、かつ「ITAエアウェイズ」との提携が強いと言うような航空会社も、そうなさそうな感じはしますが。
強いて挙げるなら、「サウディア」ぐらいですかね。
スターアライアンスは、中東エリアに加盟航空会社がない状態(ターキッシュエアラインズを中東と見なすかどうか…と言う話にもなりますが)なので、そう言う意味では提携があっても良さそうですが、別に必要不可欠かと言われれば、そうでもないですし。
「大韓航空」は、スターアライアンスからアシアナが抜ける予定なので、提携があっても良さそうですが、距離的に離れているので、そこまで密接な関係でもないし、スタアラは東アジアでの加盟航空会社が日・中・台湾とあるので、カバーできそうな気もしますしね。
経営的には好転しているのか?
まぁ、着々とスターアライアンスへの移籍を進めていると言う感じでしょうか。
ただスタアラへの加盟が実現しても、経営が好転するかは別問題。
長年、イタリアの航空業界ってなかなか黒字が定着していないだけに、そろそろ定着する航空会社が生まれてもイイのでは…?と思うし、仮に定着しない場合、ホントにルフトハンザグループの域内子会社となってしまうので、それは避けたいでしょうしね。
で、スタアラ加盟。
日本在住者からすれば、スタアラはANAが加盟しているだけに有難いニュースと言えそう。
まぁ、さすがに距離も離れているから、めちゃめちゃ嬉しいかと聞かれると、そこまでのテンションでもないけれど。
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