ワンワールド正会員になったばかりだが…
「ワンワールド」の正会員になった「フィジーエアウェイズ」。
その名前の通り、フィジーを拠点にしている航空会社。
加盟航空会社数が3大アライアンスの中では、最も少ない「ワンワールド」なので、たとえ規模が大きくなくても、加盟航空会社が1社でも増えるコトは望ましい感じだと思ってましたが、2025年中に、アメリカン航空のマイレージプログラムである「AAdvantage」に参画するコトを発表しました。
この提携により、「フィジーエアウェイズ」は、アメリカ人旅行者への足掛かりを持つコトになり、よりフィジーを訪れる観光客の誘客に拍車を掛けられる可能性を秘めていそうですね。
またアメリカン航空並びにワンワールド加盟航空会社のエリート会員は、優先チェックイン・優先搭乗・無料手荷物許容量などの恩恵を受けられるコトになりそうです。
多額の費用で自社プログラムよりも有益?
今まで「フィジーエアウェイズ」には、通常の良くあるようなマイレージプログラムが存在していませんでした。
一応、「タブアクラブ」と言うプログラムはあるのですが、こちらは有料の会員組織と言うレベルで、航空券やアップグレードなどの特典がなく、ラウンジ利用などの内容になっていました。
なので、「ワンワールド」の正会員になり、本格的にメンバーになる前に、何かしらのプログラムは新設してくるのだろう…と思っていたのですが、まさか「AAdvantage」を採用してくるとは、思ってもいませんでした。
ただ確かに、フィジーのような島嶼国で人口が多くない国をベースにしている場合、多額の費用を掛けて自社でプログラムを持つと言うのは、ナンセンスなのも事実。
元々の人口が少ないと、やはりそれだけ会員数が増えないと言うコトに直結しますからね。
他社のプログラムを採用すると言うのは、ルフトハンザ・ドイツ航空グループなどでもありますし、「ワンワールド」加盟航空会社だと、過去には「スリランカ航空」もエミレーツのプログラムを採用していましたから、別に珍しい話でもないですからね(スリランカ航空は、現在は自社プログラム)。
まぁ、独自色は出せなくなりますが、多額の費用を掛けて、そこまで多くはない会員を抱えるよりも、他社プログラムに乗った方がプラスですね。
しかも、大きなプログラムに参画すれば、既存の会員からの利用増も見込める訳ですし。
マイレージの損益分岐点ってどのぐらいなんだろう…?
日本人的には、どのプログラムを採用しても、ワンワールド内に入るコトで、JALでもブリティッシュエアウェイズなどでもマイルが貯められるようになる訳で、正直、どちらでもよかった感じはありますね。
ただこれから…を考えると、そこまで規模の大きくない航空会社では、他社のマイレージプログラムを採用すると言う事例が、ポツポツと出てきてもおかしくはなさそうですね。
マイレージプログラムは、それだけで利益が生み出せる存在になりつつあり、特にコロナ禍では各社、非航空部門での収益の柱に据えていて、JALやANAも独自の経済圏を形成する動きが絶えませんでしたが、規模的に見ると、どのあたりが損益の分岐点なんでしょうね。
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