世界の多くの航空会社と提携があるマリオットだが…
39社にも及ぶ航空会社との提携先がある世界的なホテルチェーンの「マリオット」が擁するポイントプログラムの「マリオット・ボンヴォイ」。
日本でもマリオットグループのホテルが、ここ数年でグッと増えましたし、楽天などとの提携もあるので、知られているプログラムの1つ。
39社にも及ぶ提携があるので、そこそこ規模の大きな航空会社ならば、提携していない航空会社を探す方が難しいレベルだったりする訳なのですが、2024年6月16日を以って、「大韓航空」のマイレージプログラムである「スカイパス」との提携が終了しました。
これまでマリオット・ボンヴォイ~スカイパスはポイント・マイルが相互交換可能な関係でしたが、そのどちらも提携が終了した形。
「大韓航空」は韓国航空業界トップの航空会社。
世界各地に路線網がある会社ですし、貨物分野でも大きな存在。
さらに業界2位の「アシアナ航空」との経営統合が控えている状態なだけに、今回の提携終了は、ちょっと驚きを隠せない感じもしますね。
わざわざこのタイミングで提携を解除する理由って、何でしょうね…
有効期限が長いスカイパスだが…
ボク個人としては、「マリオット・ボンヴォイ」は、マイレージプログラムの有効期限対策として活用していたりします。
期間内にマイルの増減があれば、また一定期間、マイルの有効期限が延長されると言うようなプログラムであれば、なかなか利用価値が高いので。
ただ「大韓航空」のスカイパスは、そもそも貯めたマイルの有効期限が、搭乗日から10年後の年末と言う異例の長さ。
この長さは、マイルの有効期限が無制限なプログラムに続く長さだと思われるので、別に「マリオット・ボンヴォイ」を活用しなくも良い。
さらに言えば、確かに路線網は世界各地に広がっているし、日本路線も多い航空会社ですし、3大アライアンスのスカイチームに加盟している航空会社だけれども、そもそも“マイルを使う”となると、必要マイル数が多いプログラムの1つでもあるので、それならば有効期限がなく、さらに使い勝手のいい「デルタ航空」で貯めた方が良いような気もするから、あまり影響はないのかな…とも。
スカイチーム加盟航空会社以外の提携先としては、
- JAL(ワンワールド)
- アメリカン航空(ワンワールド)
- アラスカ航空(ワンワールド)
- ハワイアン航空
- 中国南方航空
- エミレーツ航空
- エティハド航空
- GOL
とありますが、ワンワールド加盟航空会社は、日本在住ならばJALで貯めるのがベストでしょうし、なかなか積極的に貯める理由がないかなぁ…と言うのが正直な感想だったり。
これからも利用価値が高くなる大韓航空
それにしても…
「大韓航空」と「アシアナ航空」の経営統合。
なかなか最終的なGOサインが出ないまま。
あと少しのところまで来ているのは事実なのでしょうが。
元々、規模の大きな「大韓航空」。
そこに路線がかなり重複している「アシアナ航空」を吸収統合しても、1+1=2にはならなさそうな気はしますが、どこまで既存の便数を増やすのかな…とも。
個人的には、日本政府も羽田~金浦の発着枠ぐらい回収するべきでは…?と思いますがね。
JALやANAが回収した枠の分配を望まなければ、スカイマークに分配すればイイとも思うし。
傘下のLCCを含めると、かなり日韓路線でもシェアが上がる訳で、なんでそうしたコトをしないのかな…と。
たださらに強くなる「大韓航空」。
日本路線が多いだけに、これからも利用価値が上がる航空会社であるのは、間違いがなく、今回の「マリオット・ボンヴォイ」との提携終了は、ちょっと残念だな…とも。