スターアライアンス脱退!スカイチームへ!
北欧のスウェーデン・デンマーク・ノルウェーを拠点にする「スカンジナビア航空」が、2024年8月31日を以って、「スターアライアンス」を脱退するコトを発表しました。
また同時に、2024年9月1日からは新たにスカイチームへと加盟するコトも明らかにしており、マイレージプログラムの「ユーロボーナス」の会員は、それ以後、スカイチームの特典を提供し、スターアライアンス加盟航空会社の特典航空券への交換は、同日よりできなくなります。
「スカンジナビア航空」と言えば、スターアライアンスの創立メンバーの1社。
その創立メンバーが、アライアンスを脱退して、スカイチームへと移籍する理由は、2022年に労使交渉決裂により、米国で連邦倒産法第11章の適用を申請し、再建に動き始めていたコトが大きい。
2023年10月に経営再建スポンサーに「エールフランス-KLM」・デンマーク政府などによるコンソーシアムを選定し、スカイチーム加盟の「エールフランス-KLM」が株式の19.9%を握ったコトが、今回のアライアンス移籍の決定打になった感じです。
この移籍が実現すると、スターアライアンスの創立航空会社(他はユナイテッド航空・エアカナダ・ルフトハンザドイツ航空・タイ国際航空)の脱退は初と言うコトになります。
欧州では、スカイチームとスタアラが拮抗
これでスカイチームのヨーロッパでの加盟航空会社は、
- エールフランス
- KLMオランダ航空
- チェコ航空
- エア・ヨーロッパ
- ITAエアウェイズ
- ヴァージン・アトランティック航空
に続く7社に。
北欧エリアに加盟航空会社がなかっただけに、これでエリア内でのウィークポイントもなくなる感じに。
一方のスターアライアンスのヨーロッパでの加盟航空会社は、
- ルフトハンザ・ドイツ航空
- オーストリア航空
- LOTポーランド航空
- クロアチア航空
- TAPポルトガル航空
- スイスインターナショナルエアラインズ
- ターキッシュエアラインズ
- ブリュッセル航空
- エーゲ航空
と9社に。
スカンジナビア航空が新たに加盟するスカイチーム、フィンエアーが加盟するワンワールドと比べると、北欧エリアではちょっと弱くなる感じですね。
ただ加盟航空会社も多いので、北欧に飛ぶのは、問題ないでしょうし、ブリティッシュエアウェイズ・イベリア航空・フィンエアーの3社しか加盟航空会社のみのワンワールドと比べると、まだまだ強さは健在ですが。
ただ、スカンジナビア航空が抜けるコトで、欧州域内のスターアライアンスは、より一層、ルフトハンザ・ドイツ航空の影響力が強くなるな…と言う感じですね。
ANAとの提携はどうなる?
「スカンジナビア航空」は、スターアライアンス加盟航空会社のANAとの提携もありますが、今回のスカイチーム移籍でどれぐらいスターアライアンス加盟航空会社との個別提携が残るのかは、現時点では不明です。
特にスカイチームの場合、日本に加盟航空会社がないので、ANAとの個別提携は別途に設けられそうな気はしますが、どうなるコトやら。
コロナ禍で開設が延期されていた羽田~ストックホルム線も2024年度下半期に開設されるコトが発表になっていますが、この路線はあくまでも「スカンジナビア航空」との提携があってこその路線だとも思うので、スターアライアンスからの脱退と共にANAとの提携が切れてしまうと、ちょっと厳しいのでは…?と言う気も。